マネジメント向け研修で組織を変革!
~半年で新たなMVVを浸透させた事例~

年功序列による風通しの悪さを打破し、活力ある組織へ!

道路貨物運送業は、日本の物流を支える重要な産業ですが、長時間労働や人手不足、厳しい価格競争など、多くの課題を抱えています。
そのような状況下で、企業が持続的な成長を遂げるためには、従業員のエンゲージメントを高め、生産性を向上させることが不可欠です。そのためには、 「人材育成」 、特に 「マネジメント層の育成」 が重要な鍵を握ります。
しかし、多くの道路貨物運送業では、年功序列の文化が根強く残っており、マネジメント層の意識改革やスキルアップが進んでいないケースも少なくありません。
今回は、E運輸が抱えていた 「年功序列による風通しの悪さ」 という課題を、マネジメント向け研修を通してどのように克服し、新たなMVVを含めた文化の浸透に成功したのか、その事例をご紹介します。

マネジメントの再インストール支援

E運輸は、従業員数250名を超える中堅の道路貨物運送会社です。長年、年功序列の文化が根付いており、若手社員が意見を言いづらい雰囲気がありました。
「このままでは、社員のモチベーションが低下し、優秀な人材が流出してしまう…」
そう考えたE運輸の経営陣は、マネジメント層の意識改革を図るべく、外部の研修会社にマネジメント研修を依頼することを決意しました。我々opelatte(オペラテ)は、E運輸の課題をヒアリングした上で、半年間の伴走型研修プログラムを提案しました。
このプログラムの特徴は、座学だけでなく、ワークショップやグループディスカッション、個別指導などを組み合わせることで、 「参加型の研修」 とし、マネジメント層の意識改革を促進することに重点を置いている点です。

経営指標を今一度読み解き、課題と改善点を議論

研修では、まず、 「リーダーシップ」 「コミュニケーション」 「モチベーションマネジメント」 などの基本的なマネジメントスキルを学びました。
さらに、E運輸の 経営理念やビジョン を共有し、議論しています。

  • Mission(使命): 安全で効率的な輸送サービスを提供し、顧客のビジネスを支える。
  • Vision(ビジョン): 地域社会に貢献する、信頼される物流企業となる。
  • Values(価値観): 安心安全、顧客満足、チームワーク、人材育成

そして、これらのMVVを浸透させるための具体的な行動指針を、グループワークで検討しました。

  • 「安心安全」 → 毎日の業務開始前に、安全確認ミーティングを実施する。
  • 「顧客満足」 → 顧客の声を収集し、サービス改善に活かす。
  • 「チームワーク」 → 部署を超えた交流を促進する。
  • 「人材育成」 → 若手社員の育成に力を入れる。

さらに、研修では、 「経営指標の読み解き」 「課題発見と改善」 「チームマネジメント」 など、実践的な内容も盛り込みました。
参加者は、自社の経営状況を把握し、課題や改善点を議論することで、 当事者意識 を高め、 主体的に行動する ことを学びました。

定例会となってこなすだけになっていたマネジメント研修により管理職の意識変化が実感できている

研修後、E運輸では、 「風通しの良い職場づくり」 に向けた様々な取り組みが行われました。

  • 若手社員の意見交換会
  • 部署を超えた交流イベント
  • 社内報による情報共有

これらの取り組みを通して、社内のコミュニケーションが活性化し、 従業員のモチベーション向上 に繋げています。
E運輸の社長は、研修の効果について、次のように語っています。

以前は、年功序列の意識が強く、若手社員が意見を言いづらい雰囲気がありました。しかし、研修を通して、マネジメント層の意識が大きく変わり、 積極的にコミュニケーションを取る ようになりました。その結果、 社内の風通しが良くなり活力のある組織 になったと感じています。また、新たなMVVが浸透し、社員一人ひとりが 会社の方向性を共有 できるようになったことも大きな成果です。

E運輸の事例は、 年功序列の文化 や 風通しの悪さ に悩む、多くの道路貨物運送業者にとって、参考になるのではないでしょうか。
マネジメント研修を通して、 管理職の意識改革 を促し、 新たな企業文化を構築する ことは、企業の成長にとって非常に重要です。